裏切り恋愛
その子と一緒に教室を出て行った圭斗。

告白……かな?

胸騒ぎがする実由に、舞が言う。

「告白とかさー、もう当たり前って感じだよね」
「圭斗からしたら日課じゃね?」
「そうなのかな……」

実由は二人の会話に曖昧な返事をする。

早く、帰ってきて。

実由は強く願った。



「あーまじダリぃ」

教室に戻ってきてから圭斗は、そんなことしか言わない。
何があったかも言わず、女の子もいなかった。

「圭斗、部活行くぞ」
「あ、今日部活なの?」
「まぁ」
「じゃあ二人で帰ろっか」
「うん」

舞は実由と最近、よく部活をサボっている。
面倒くさいし、暑いのは苦手だから。

「あ、舞、話あるから残っててくんね?」

コウはすかさず舞を止めた。

「へ?あぁ、うん」
「じゃあ……あたしひとりで帰るね」

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