【短】甘々彼女とポーカーフェイス




「ねぇ、大河ー?」

「んー?」

「大河はいつも、甘い言葉を言ってくれないでしょ?」



突然何を言い出すのかと思ったら、そんなことか。

…甘い言葉なんて、言ったのは今日が初めてだ。



「でもねー?一緒にいて、話聞いてくれて、相づち打ってくれて...。その言葉1つ1つが、私にとって甘い言葉なんだよー?」



ふにゃーって笑って、コイツは言う。
ちょっと顔を赤くしながら、
でも俺の目をちゃんと見て、
微妙に上目遣いになってて。

…どんだけ可愛い彼女なんだよ、コイツは。



「なぁ?花穂里」

「何ー?」

「…好きだ、愛してる」

「………っ」





顔を赤くして俺の目を見るコイツには、



「ありがとう。私も大好き!!!!」



―一生、勝てそうにない…。





【甘々彼女とポーカーフェイス】*END*

Next→【あとがき】




< 10 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop