【短】甘々彼女とポーカーフェイス
「ねぇ、大河ー?」
「んー?」
「大河はいつも、甘い言葉を言ってくれないでしょ?」
突然何を言い出すのかと思ったら、そんなことか。
…甘い言葉なんて、言ったのは今日が初めてだ。
「でもねー?一緒にいて、話聞いてくれて、相づち打ってくれて...。その言葉1つ1つが、私にとって甘い言葉なんだよー?」
ふにゃーって笑って、コイツは言う。
ちょっと顔を赤くしながら、
でも俺の目をちゃんと見て、
微妙に上目遣いになってて。
…どんだけ可愛い彼女なんだよ、コイツは。
「なぁ?花穂里」
「何ー?」
「…好きだ、愛してる」
「………っ」
顔を赤くして俺の目を見るコイツには、
「ありがとう。私も大好き!!!!」
―一生、勝てそうにない…。
【甘々彼女とポーカーフェイス】*END*
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