イニシャルはKK
その時お兄ちゃんは8歳だと言っていた。
私より5つ年上。
学校帰りに回り道をして公園に来ているみたいだった。

「カノンちゃんのイニシャルはKだね」

「いに…?」

「んー、カノンちゃんの名前を外国の人が読めるように書いたらね、こうなるんだ」

そう言いながら、お兄ちゃんは地面にローマ字でKANONと書いた。
もちろん、その頃の私に分かるはずもなく。

「僕の名前もイニシャルがKなんだよ」

「けー?」

「うん。それとカノンちゃんの名字は小泉だろ?
小泉もKなんだ」

「こいずみもけー?」

「だから、カノンちゃんのイニシャルはKK」

「けーけー?」

「僕もKKだよ」

「おにーちゃんもけーけー?」






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