メロンソーダの恋~三回は好きの証~
「じゅっ、淳夜アタシやっぱ外で待ってる」
「俺に1人で行けって?」
「ほら、あそこに人――――。」
最後まで言えなかった。瑠杜君と流に囲まれて楽しそうにしてる藍と目があった。
当然、ひかるが帰ったなんて知らないから、勘違いするだろう。
アタシはすぐに目を逸らした。うまく話せないアタシに気付いたのか、淳夜が話し始めた。
「本城、怖いんだろ?はいココ持って」
いつもより大きな声で、藍達に届くように言ってアタシに差し出した袖口。
「淳夜・・・ありがと」
ニコッと笑ってアタシの前を歩きだした淳夜。それに付いていくアタシ。
「ホントにありがとねっ・・・って何かいるよ!!」
「そりゃいないと面白くなんじゃん」
「キャ~~~~!!!」
淳夜の服を持ったまま、走って出口までいってしまった・・・。
「はぁはぁ・・・なんか可愛くない初デートでゴメンね」
「お前らしい」
アタシの頭を三回叩いた。