lotlotlot3-血脈の果て-
「ところでアイワイ、これからどうするつもりだ?直させて終わりと言う事ではあるまい?」
「・・・。」
「それは図星と言う事か?」
「詳しい事は話せないけど、リーグ君を助けたいの。イバーエ君も一緒に行ってくれるって、言ってくれてる。だから、お父様・・・お願い。」
アイワイは懇願した。しかし、カルサと言う名を聞いて、「はい、どうぞ。」と了承出来るものだろうか。
「お前、カルサについて知っているか?」
白い玉が言っていた地名。それ以上の事は詳しく知らなかった。エーマリリスの表情からは、いつもの柔らかさが消え、いつになく真剣な目つきになっている。アイワイは真摯に、父親の話に耳を傾ける事にした。
「いえ、良くは知りません。」
「じゃ、まず話を聞きなさい。カルサがどんな所なのか、それを知ってからどうするか考えてもいいはずだ。」
「わかりました。話して下さい。」
「理解してくれたか。それでは話そう。それには魔法とはなんなのか、言術がなんなのか、そこから知る必要があるだろう。元々、魔法と言術は一つの流れの中にあったんじゃ。」
「一つの流れって・・・魔法と言術は同じものだって言うんですか?」
「あぁ、そうじゃ。それはまだ言術がなかった頃の話じゃ・・・。」
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