ちぇんじ☆
 小屋の奥からほどなくして現れた『カズちゃん』は長身で細身の男性。
 長くて真っ黒な髪の毛を後ろでひとつに束ねている。
 それに作務衣っていうのかな?
 紺色に染められた、お坊さんの普段着のような服を着ている。
 格好から察するに……芸術家って感じだろうか?

 だが、このカズちゃんの見た目で一番の特徴は――。

――右目と左目の色が違うところだろう。

 いわゆるオッド・アイというやつだ。
 左目は普通の黒い瞳なのだが
 右目が銀色の瞳をしている。
 色素が抜けている、というわけでもなく、輝くような銀色……神秘的でまるで吸い込まれそうな色だ。

「あぁ? 中やんかぁ。何の用だ?」

 目を奪われる私をヨソに、カズちゃんとお母さんの話は進む。
 どうやらお母さんの目的はこの人に私を見せることのようだ。
 この人に見られたら……何があるというのだろうか?
 何の説明も受けていない私にとっては何が何やら……。
 すっかり頭の中に『?』マークが多量に浮かんでいる。

「この子を見てもらいたいのよ、ちょっと困ったことになっちゃててね」

 私の肩を抱きながらお母さんがカズちゃんに私を紹介する。
 すると、カズちゃんが私をチラっと見て言い放った。

「なんだ、中身が入れ替わっちまったのか」

……え?まだ何もしゃべって無いのに何でそんなことが分かるの?
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