指先から恋をする。



声を揃えて、嬉しそうに言う。心なしか、目が輝いているようで。

こういうところを見ると、後輩は可愛くていいなと改めて思う。


「宮城さん、そんなに輝が好きなんだね」

「はい、大好きです!!」


憐が微笑しながら訊くと、千架は間髪入れずに答えた。ふにゃっと力の抜けた、可愛い笑顔を浮かべる。
笑うと余計、千架は幼く見える。


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