バトンクッキー


 キャプテンのおれがもっとしっかりしないと……。


 湯上谷が1塁へ歩き、7番ファースト箕輪が緊張した面持ちでバッターボックへ。


 どっちも追い込まれている状況で、有利と不利は存在しない。


 共南の監督はまたスクイズをしたくなるかもしれない。


 前進守備を敷くべきか……。


「キャプテン!レフトの大道さんをセカンドベース前に守らせて内野手を5人にしてください!」

 三浦が両手を筒のようにして即席の拡声器を作り、指示してきた作戦はさすがに度肝を抜かれた。

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