愛の雫
すぐに朋子が助け船を出してくれたんだって事に気付いて、慌ててコクコクと頷いた。


「うん。今日は店長から話があるって言われてるから、ちょっと早く行かなきゃいけなくて……」


後から咄嗟に並べた言い訳に、絵里香は眉を寄せながらため息をついた。


絵里香の態度に不安を覚えて、ドキドキしていると…


「じゃあ、今日はお開きにしないかな?あたしも、ちょっと用事があって……」


あたしをフォローするように言葉を添えた朋子は、絵里香を見ながら控えめに笑った。


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