愛の雫
「え……?来るの?」


「せっかくだから、希咲ちゃんが頑張ってる姿を見ておきたいし!希咲ちゃん、夕方までなんでしょ?」


「うん……」


「じゃあ、終わるまで待ってるから、夜ご飯は家で一緒に食べない?今日は親がいないから、あたしが作るし♪」


あたしが戸惑っていると、奈緒ちゃんは明るい笑顔で小首を傾げた。


「ねっ?」


様子を窺うような笑みで念押しした彼女に、断る事なんて出来なくて…


「うん……」


深く考える前に、小さく頷いていた。


< 426 / 830 >

この作品をシェア

pagetop