愛の雫
正直、顔の怪我が治るまでは接客はしたくないし、陽子さんの事だって気になってしまうだろうから、店長の気遣いに甘えたい気持ちはある。


だけど…


こんな自分勝手な理由で、店長やスタッフの皆に甘えてもいいのかわからなかった。


「希咲ちゃん?」


乃依さんに呼ばれてハッとしたあたしは、慌てて口を開いた。


「あのっ、あたし……」


「希咲ちゃん、こういう時は遠慮なく甘えちゃってイイんだよ?」


言葉に詰まったあたしに、乃依さんが優しく言った。


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