愛の雫
「バカだね……」


話を静かに聞いていた早苗は、あたしが黙り込むとすぐに呟くように言った。


「マジで……バカ過ぎるよ……」


「早苗……」


「希咲って、本っ当にバカッ!!」


「ごめん……」


同じ言葉を繰り返す早苗に、心の底から謝罪の言葉を零した。


「あたしにとって一番の親友は、いつだって希咲に決まってるじゃん……」


「……っ!」


どこか悲しげに、だけどキッパリと告げられた直後、喉の奥がグッと苦しくなった。


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