愛の雫
「ママの味に似てるから……?」


ほとんど確信に近い物を抱きながらも、控えめに答えた。


「じゃあ、どうしておばさんのカラメルミルクに似てると思う?」


「どうして、って……」


あれ?


そういえば、どうしてなんだろう……


昔は、凪兄もよく一緒にママのカラメルミルクを飲んでいたけど、それだけでここまで似た味を出せるものなんだろうか…。


現に、あたしは何度もママの味を再現してみようと試みたけど、未だにそれが出来た事は無いから…。


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