愛の雫
あの翌朝――。


リビングに降りて来た奈緒ちゃんは、火燵で一緒に寝ていたあたしと凪兄を見て奇声を上げた。


その声で目を覚ましたあたし達は、彼女が帰る時間までずっとからかわれ続けたんだ…。


あの時は、穴があったら入りたいと本気で思うくらい、とにかく恥ずかしくて堪らなかったけど…


あたしを妹のように可愛がってくれている奈緒ちゃんが、心から喜んでくれているんだってわかっていた。


だから、全身が真っ赤になりそうな程熱くなっても、彼女の気持ちが本当に嬉しかった――。


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