愛の雫
「ずっと短かったから、やっぱり伸ばすのが面倒になっちゃって!」


「ふ〜ん……」


「希咲は結構伸びたよね〜。もう短くしないの?」


「うん、伸ばしてるからね」


あたしは頷きながら、指先で髪をクルクルと巻いた。


やっと鎖骨まで伸びた髪は、まるで縮毛矯正をしたかのようなストレート。


「もうちょっと伸びたら、パーマあてるんだ!」


「あぁ、そういえばそんな事言ってたね!」


早苗は頷きながら笑って、ドライヤーを片付けた。


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