愛の雫
「もしかして、元カレの事以外でも何かあった?」


「ううん……」


あたしは、首を小さく横に振った。


本当に何も無い。


学校では、相変わらず絵里香に振り回されてはいるけど…


泰人と別れてから、彼女がその事について何か言って来る事は無かった。


あたしからは何も話していないけど、あんな事があったから彼はまた絵里香に話すのかと思っていた。


だから、何日経っても彼女から何も言われない事が不思議で堪らず、そして少しだけ不安もあった。


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