そう、爽やか


私達は入学式を終え、中庭のボードに発表されたクラス表を見に行く。


「どれどれ…」

『あった!1年5組!!!』
「あったしも~!」
『運命じゃん!!』


奇跡的に一緒になった私達は、勢いで手を繋いで仲良く教室へ向かった。


『ここだぁ………』


入ってすぐに目についたのは金髪で見るからにチャラそうな男の子。


「おっ愛美じゃん♪」

「お~!竜我じゃん!お久♪」



愛美はソイツと知り合いだった。

『えっ、愛美知り合い?』
「うん♪あいつ、あぁ見えて結構可愛いとこあるから大丈夫!」



そう言い残してソイツのもとへ駆け寄る愛美。

必死で追いかける私。


「愛美、この子だれ?」
「あ~私の親友の彩!ちょー可愛いっしょ!」

「彩ちゃんか!よろしくね。俺、竜我(リュウガ)ってゆうから」

『よろしくね♪あ、彩でいいよ。』



軽く自己紹介をすますと、担任の先生が来て話が始まった。


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