†Dragon Guardian†

「どうする壱加?折角の
守護者の意向を台無しに
するつもりか?」


からかうような口調で、
男は壱加に問い掛けた。

すると彼は突然弥嘉の傍
にかけ寄って、赤いボン
ボン付きのゴムで結ばれ
た短めのツインテールを
思い切り引っ張った。




「足引っ張ったらたとえ
女でも容赦しねぇぞ!!」




「……ひいぃぃぃっ!!」


髪を引っ張られた弥嘉は
顔をしかめた後に思わず
悲痛な叫びをあげた。




――石河弥嘉、16歳。今
“運命”が動き出す――




【Chapter.1 運命】 完
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