†Dragon Guardian†
監獄のような暗い廊下を
2人は担がれたまま進む。
その間に弥嘉は思い切り
大きく目を見開いたり、
瞬きを繰り返していた。
『何……してんだ?多分
意味はあんだろうけど、
さっぱり分かんねぇな』
壱加は、自分と反対側に
担がれている弥嘉を盗み
見ながらそう思った。
***
廊下全体に淡い光が差し
込んできた頃、男が突然
弥嘉に話しかけてきた。
「お前達は、以前からの
知り合いなのか?」
すると弥嘉は、少し頭を
上げた後に徐に答えた。
「まさか……今日初めて
お会いしました。何故、
そのようなことを仰るの
でしょうか?」
その発言を聞いた壱加は
思わず顔をしかめたが、
“話を合わせるように”
という無言の圧力に負け
仕方がなく沈黙を守る。
「いや……何となくだ」
どこか含みのある言葉で
あったものの弥嘉は軽く
流して話を続けた。
「それにしても、初めて
お会いする方と仲良しに
見られるのは嬉しいもの
ですね。どうも私は人と
付き合っていくのが苦手
なものですから」
弥嘉はどこか寂しそうに
呟いたが、その場に居合
わせた男達はただ苦笑を
漏らすばかりであった。