一生に一度のワープ
「若い時は

まだ,やり直しが

聞くから

いいわね

私なんて,

あとは,時を

待っているだけの

人生よ」


遠くを見透かすように

おばあちゃんは

窓の外を

みつめていた


「…私,今,好きな人が

いるんです。」


「そうかい」


「でも,彼に

想いを伝えられずに

今日まできました。」


「片想いなのね」


「はい。永遠に」


「どうして?」


「一年前に,

彼は,遠い空の

向こう側へ

旅立ちました」


私の目から

一筋の,涙が

流れました。

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