狼執事とお嬢様♡

『もぉ知ってるもん…
支葵は強引でえっちだって。』

「うるせぇな、ちょっと黙っとけ」

『…おーぼー』



私が好きになったのは、横暴で変態な狼だったみたいです。




「黙れって、言ったよな?」



そう言って私の唇を指でそっとなぞる。




触れたところから、温まっていく気がした。





『黙ればいいんでしょー』

「ん。だから速く黙れ。」

『はいはいッ』



私は支葵の顔を見上げて少しだけ頬を膨らませて見せた。




「赤頭巾は聞き分け良いのな」

『へ?  ッ…ん……』




突然触れた唇。



何度目のキスだろうか…



優しくて、温かい。





さっきは指で、今は唇。

私の唇をなぞるようにおかれた支葵の唇。




瞬間、離れた唇。
スッと息を吸った。


『支…』


名前を呼ぶ暇も無く、再度塞がれた唇。

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