それでも君と、はじめての恋を




「渉。そのやる気のなさは、今日で終わるんでしょうね」


机に突っ伏していたあたしの頭を小突くのは葵。顔を上げると、あたしの顔を見て葵は溜め息をついた。


「化粧くらいちゃんとして」

「……メイクなんか誰も見てませんよ」

「それ、バッチリきめてくる女子にイヤミ言う女子発言」


ああ、あんなにバッチリメイクして誰に見せるんだってね。中学の時よく陰口されてましたよね。


「おっはよ~ん! ……って、アララ。渉は今日もやる気0モードなんだねぇ」

「……おはよ」


机に頭を乗せたまま、隣の席に座った純に挨拶をする。


あれから約2週間。あたしは何も、ジッとしてたわけじゃない。


メールを送った。電話だってした。どちらにも応答はなくて、だから、モモって名前を呼んだ。


1回目は廊下で偶然見かけた時。2回目は昇降口で待ち伏せした。どちらも無視されたけど。


そしてあたしは1週間前から、やる気0モード。


鉄板だったあたしの巻髪はただのストレートになって、適当すぎる薄いメイクにミルクベージュの髪色は浮いていた。
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