それでも君と、はじめての恋を
「あたし、モモと付き合いたい」
ピンクブラウンの隙間から見える瞳に微笑むと、モモは再び目を見開いた。
――……い、言った。
ほんとに言っちゃった。
カァッと顔が赤くなるのが分かる。
こんな、公衆の面前で告白してしまったことも。
突き刺さるような視線と、ひそひそと耳をくすぐる声。
「……そ、それだけだから!」
固まっているモモにサッと右手を上げて、窓を閉めるその一瞬でモモの後ろの席に人がいたことに気付く。
「おい、何固まってんだよ桃井!」
……え? 友達?
そう思いながらも閉めてしまった窓を再び開ける勇気はなくて、あたしは7組へと引き返した。
一直線のベランダをひたすらに真っ直ぐ、走って。