それでも君と、はじめての恋を
*
「はぁ、それで? チョコは持ってきたんでしょ?」
HRが終わって休み時間。あたしは昨日、モモに告白してから真っ赤な顔で教室に戻った。
純と葵に告白したと言ったら、
「返事聞かないで逃げるなんて、ほんっと渉ってバカだよねぇ~」
今と同じことを言われた。
「昨日は過ぎちゃったんだから、しょうがないじゃん! ちゃんと返事だってもらうもん!」
「じゃあ、チョコ渡しに行く時? いつ行くわけ」
「放課後……」
「あはっ! ヘタレ~」
「黙れチャラ男風情が!」
ギロッと睨むと、純はヘラヘラと笑う。
どうにかしてよと意味を込めて後ろの席を見ると、葵まで口の端をあげていた。
「え、何?」
「いや、復活かなーと思って」
「いつもの渉だよねぇ」
「……」
な、何なのマジで!
心配してくれてたのは分かってるけど。そこまであからさまに言われると、照れくさいっていうか、恥ずかしい!