それでも君と、はじめての恋を




「はぁ、それで? チョコは持ってきたんでしょ?」


HRが終わって休み時間。あたしは昨日、モモに告白してから真っ赤な顔で教室に戻った。


純と葵に告白したと言ったら、


「返事聞かないで逃げるなんて、ほんっと渉ってバカだよねぇ~」


今と同じことを言われた。


「昨日は過ぎちゃったんだから、しょうがないじゃん! ちゃんと返事だってもらうもん!」

「じゃあ、チョコ渡しに行く時? いつ行くわけ」

「放課後……」

「あはっ! ヘタレ~」

「黙れチャラ男風情が!」


ギロッと睨むと、純はヘラヘラと笑う。


どうにかしてよと意味を込めて後ろの席を見ると、葵まで口の端をあげていた。


「え、何?」

「いや、復活かなーと思って」

「いつもの渉だよねぇ」

「……」


な、何なのマジで!


心配してくれてたのは分かってるけど。そこまであからさまに言われると、照れくさいっていうか、恥ずかしい!
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