それでも君と、はじめての恋を


「仲直りしたの?」


窓ガラスが曇っててよく見えなかったけど、小さな紙袋を持っていた気がする。


「さぁ? 喧嘩した覚えないけどねぇ~」


あの子と私どっちが大事なのって追い掛けられて、全力で逃げてたじゃんか……。


「まぁアレだよねぇ、俺ってばモテモテ!」

「キモイ」


ヘラッと笑った純をバッサリと切る葵に笑っていると、担任がプリントを持って戻ってきた。配られたプリントを回して、一応目を落とす。


「ちゃんと親に見せろよー」


と、安部ちゃんが言ってるそばから机に突っ込む。チラリと壁時計を見上げてから廊下を見ると、先輩がロッカーに寄り掛かっていた。


鏡を覗いてる姿に、頬が緩む。


あたしも早く、渡したいなぁ……。


安部ちゃんの話に耳を傾けながら、そう思った時だった。


ピンク色が、視界に現れたのは。


「……」

「でー、明日は全校総会があるから身だしなみはキチンとー……」


……え? ……モ、モモ?
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