それでも君と、はじめての恋を
「モッ……モ!!」
「!」
すでに昇降口を出ていたモモに伸ばした手はブレザーを掴んで、あたしは勢い良く引っ張る。すると、突然モモがバランスを崩した。
「は? ……わっ!」
モモが足を滑らせたらしく、あたしとモモは雪で埋め尽くされた地面にドサッと倒れてしまう。
一瞬のことに、理解するのが遅れた。
地面についた手や脚からヒンヤリとした温度が伝わって、横を見ると後ろに倒れたらしく尻もちをついたモモ。
お互い目を見開いて、座ったまま見つめ合う。
呆然。そんな感じ。
「……プッ。あはははっ! ゴメンッ! 大丈夫?」
掴んでいたブレザーを離すと、モモは手についた雪をはらう。
「へーき」
……そんな顔を逸らさなくても。
「っ! ヤダッ!」
「!?」
立ちあがろうとしたモモの腕を思い切り引っ張ると、再びズドンッ!と地面に落ちるモモ。
眉を寄せるあたしに目を見張るモモは、一度無意味に横を見てから、あたしに視線を戻す。