幼なじみは狼くん?
「お疲れさまで~す。」

観覧車の係員の人が笑顔でドアを開けてきたせいで、私は拓哉を叩くことができなかった。

「残念だったな。ほら降りるぞ!」

拓哉に引っ張られ私たちは観覧車を出た。


「拓哉のアホ~!このキスマークのせいで恥ずかしくて学校行けないじゃん」

「てか理奈気づいてねえのか?」

「へっ?」


「お前さっき鏡で自分の首見てたのにどんだけ鈍いんだよ。もう1回鏡で見てみ?」

私は、鏡を取り出しもう一度見てみた。


「…これ!」


首にはピンクのハートがついている、ネックレスがついていた。


「お化け屋敷のご褒美な。」


「でも私は、出口まで行ってないよ?」


(気絶したし…)


「理奈が頑張ったんだからご褒美だよ。理奈が気絶しているうちに1人で買いに行ってさ、恥ずかしかったんだぞ!」


拓哉は、顔を真っ赤にしていた。


(確かに1人でネックレス見るのって恥ずかしいよね。)


「拓哉ありがとう!大切にするね!」


「どういたしまして。さてと帰るとしますか!」


拓哉は、私の頭を撫でると私の家まで送ってくれた。
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