男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
淨弥はあたしを見てクスリと笑い、
「……そうだとしたら…、椎は、ヒロとの約束を破って…、俺と一緒に帰るのか?」
机から起き上がって、頭を傾げながらあたしを見た。
その言葉に、心臓がうるさく反応し、今すぐにでも喉から飛び出そうだ。
……ずるいね。
この人は。
どこまでもずるい。
しかし、もしそうなら…
あたしは
――どうする?
宇津井を断るの?
でも、話したいことがあるって、言ってたんだよ?
でも……
淨弥から一緒に帰るお誘いなんて、
本当珍しくて…
すっごくうれしいんだよ。
あたしが黙ってると、淨弥は机に伏せ、
「………そっか」
と苦笑した。