男子校は危機百発ッ!☆→イケメン男子と恋しよう←☆
――その瞬間、空気が凍りついた。
ガタンッ
宇津井は勢いよく椅子から立ち上がり、こっちへドスドスと歩いてきた。
「……説明しろ」
靖杜の胸倉を掴む宇津井に、あたしは目を点にさせた。
な、なにこれ…。
しかし靖杜はまったく焦ってなくて、まるでこんなことが起こると予想してたみたいだ。
余裕そうに笑って、
「なんだよヒロ。ヤキモチ?」
挑発してる靖杜を見て、あたしは違う意味でドキドキした。
「……っ…」
宇津井は靖杜を睨みながら掴んでた胸倉をゆっくり離した。
「…でも、椎榎が靖杜のこと、本当に好きな訳?」
ブラック唯抖様は不機嫌そうに足を組みながらこっちを(てか靖杜を?)睨む。