キスミー★チョコレート
さもないと…何よ!
「さもないと、何なの?」
「「…はぇ?」」
気付かないうちにりっくんがあたしのすぐ隣に立っていて。
あたしも優一もなんとも情けない声を出した。
りっくんもあたしも優一も、3人そろってキョトンとしてた…
―その時
プシュヮワワワ〜ッ!!!
「お゙お゙お゙おおっ!?」
雄叫びをあげたのは、
もちろん由紀。
さんざん振り回した後の缶ジュースを開けて、炭酸の泡が吹きこぼれている。
由紀が優一をキッと睨んだ。
「さもないと…って、優一くん…この事なのね?やってくれるじゃあ〜ん?」
《………》
《…いやいやいや。》
廊下のみんなも含めて、全員そう思ったに違いない。