ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 落ち着いた、淡い色使いの、シンプルだけど可愛らしい部屋だった。


 いかにもノアらしい。


 俺はベッドの横に置かれた木製の円卓に向かうようにして腰を下ろした。


 すぐにノアが小さな丸い盆に二人分のカップを乗せて、キッチンから戻って来た。


 円卓の上にそれを置き、カップを盆の上から机の上に1つずつ置き直した。


 『どうぞ』とでも言うようにノアが微笑むので、とりあえず俺はカップに口を付けた。


 俺が一口飲むのを見届けてから、ノアは立ち上がり、本棚から分厚い文庫本を取り出してきた。


 これ、お茶はお茶だけど、何茶だろ?


 口の中にほんのり甘味が広がって、何だかホッとした。


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