ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 ノアは再び俺と向き合うように座ると、その文庫本を開き、そこに挟まっていた2つ折にされた薄ピンクの紙を俺に渡した。


 予め手紙を書いておいたんだ。


 『嫌がらせ』は虚偽じゃなかったのか。


 てっきり俺に会う口実だと思ったのに…なんて、残念がってる俺がいて、そんな自分自身に呆れた。


 ノアから渡された紙を開くと、見覚えのある美しい字が数行、適度な行間を保って書かれていた。


『最近、誰かに監視されてるような気がして、
何だか怖い。
仕事帰りは尾けられてる気配を感じるし。
確かに鍵をかけて出かけたのに、
帰って来ると開いてたこともあって。


 それって、あなたのせいなんでしょ?』


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