ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 そういやぁそんなこと言ってたかも?!


 いや、騙されねーぞ、兄貴があのネックレスをものすごく欲しがってたのは確かなんだ。


「どうせ俺の返事を待ちきれなかったんじゃねーのかよ?」


 俺が腹立たしげに言い返すと、


「俺は一度言った事は何があっても覆さない。それよりも皆人、お前…あの大切なネックレスを、易々と盗まれやがって…むしろ、はらわた煮えくり返っているのは俺の方だ。」


 笑顔の消えた冷ややかな兄貴の顔は、俺の中に戦慄を生み出した。


「わるかったよ。」


 思わず謝ってしまった。


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