ロシアンルーレット【コミカルアクション】




 10分程で蔦山邸に数台のパトカーが到着し、鑑識の奴らが写真を撮ったり、指紋採取したりと忙しく作業する中、俺はこの事件を担当することになったという、推定年齢40前後の重光刑事に、あれこれ事情を聞かれた。


 さらに数分遅れて蔦山さんが現れた。


 蔦山さんは、俺を一瞥したのみで、何も言わずまどかさんの元へ直行した。


 蔦山さんは、浴槽の脇に浴槽に向かうようにしてしゃがみ、もう動かないまどかさんを、静かにただ見詰めていた。


 掛ける言葉がなかった。


 心が痛かった。


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