ロシアンルーレット【コミカルアクション】
「乱暴しようとして拒まれ、カッとなったんじゃないのか?」


 重光の脇から若い刑事がしゃしゃり出て来た。


「ふざけんな、てめぇ!」


 俺は今にも殴りかからんばかりの勢いで、その若いヤツを怒鳴りつけた。


 重光はすかさず左腕を、その若い刑事の前にかざして制し、


「詳しい事は署で聞こう。」


 と言うと、他の二人が俺を挟むようにして両脇に立った。


 正面を見ると、パトカーが1台、歩道に横付けしてあった。


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