ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 口の悪いもう一人のクソガキとは違って感じがいい。


 出会いがこんなでなきゃ仲良くなれただろうさ。


 でも今は…


 悪いが捕まる訳にはいかないんだ。


 クソ刑事が後部座席に乗り込み、続いて俺も乗り込むようにそっと背中を押された。


 俺は左肘を思いっきり後方へ振り、背後にいた刑事の鳩尾を突き上げた。


 『グッ』と悲痛な呻き声を漏らしてそいつがひるんだ隙に、先ほど押収されたリボルバーを握っていたそいつの右手首を両手で掴んだ。



< 232 / 463 >

この作品をシェア

pagetop