ロシアンルーレット【コミカルアクション】
『立て、ノア。早く立てよ…風邪引くだろ?!』


 心の中で何度も呟きながら、俺は棒立ちでノアを見詰め続けた。


 そんな俺の気持ちに逆らって、ノアは一向に動こうとしない。


 そうか…ノア…俺に甘えてるんだな?!


 そう、わざと意地悪にノアの気持ちを解釈し、俺は半回転してノアに背を向け、再び重い足を引きずって歩き始めた。


 2・3歩歩いて再び振り返る。


 それでもノアは、起き上がるそぶりも見せず、横たわったまま俺に切なげな視線を注いでいた。



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