ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 驚いて、咄嗟に起き上がると、傷口がまた痛んだ。


 小さく呻き声を漏らしながら、傷口をかばうように片手で押さえ、床に足を着いてベッド端に座った。


 俺の足元に足を崩して座るノアが、そんな俺を見上げるように見た。


 ノアを見下ろして、


「何でここに?」


 そう尋ねると、ノアはただ、照れくさそうに笑った。


 いやいや、『えへへ』じゃねーし。


 そう心の中で突っ込んで、部屋の全体を見回した。


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