ロシアンルーレット【コミカルアクション】
 俺とオヤジの不仲は、警察関係者なら誰もが知っている。


 オヤジは全く動じることなく、


「用件などなくても、ふと様子を見に行きたくなる。家族とはそういうものじゃないかね?」


 落ち着いた調子で答えているが、明らかに気分を害しているのがわかる。


 何なんだよ?このピリピリした空気は?


 俺、こういう気まずいの苦手なんだよね。


 何だかんだ言っても、俺、チキンですから。






 ほんの一瞬、時が止まったように感じた。


 そして、ヤツの笑い声が軽快に響き、


「成る程、おっしゃる通りです。親子水入らずの時間をごゆっくり堪能して頂くには、私はお邪魔でしょう。有力な情報も得られたし、私はこれで失礼します。」


 深々と頭を下げ、ヤツは立ち去った。






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