現実RPG2
「かかったな」


拓馬の声。


それと同時に、ライトニングがマーダーの肩に直撃した。


貫かれた拓馬の姿は、光になって消えた。


「うっ……」


痛みを堪え、肩を押さえながら、初めて苦痛の表情を見せるマーダー。


「光で、木偶の坊を作った」


自信満々で言う拓馬。


しかし、どうやって……?


マーダーが、木偶を作っているのに気づかないはずがない。


「気づいたのね。拓馬君」


焦りを隠せない様子のマーダー。


どういうことだ?


「ルイ。コイツは、自分が魔法を使っているときは、読心術は使えない」


「そうなのか?」


「ああ。コイツの余裕の表情も、それがバレないためのブラフ……フェイントだ。余裕を見せてるわけじゃなくて、相手の攻撃が終わるのを待ってたんだ、コイツ」


そうだったのか。


俺より先にそこに気づくなんて……拓馬、1章のときから思っていたが……なかなかやるな。さすが、大魔法使いだ。


さっきまでは俺と一緒に戦意喪失してやがったくせに。


「奴がブラックホールを放った瞬間、俺も木偶を作った。案の定、気づかなかった」


「たった一発、攻撃が当たったくらいで勝った気にならないでほしいわね」


相変わらず余裕を見せるマーダー。


拓馬のおかげで、状況が一変した。二人で戦えば、勝てるかもしれない……!
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