現実RPG2
ルイは剣を構えると、がむしゃらにマーダーに切りかかった。


「おおおおお!」


まさに、猛攻。


ルイは攻撃の手をやめなかった。


逆に言うと、避けながら魔法を撃ってくることもできないはずだ。


「どうした、マーダー!来いよ!口だけか、この野郎!」


ルイの挑発に乗ったマーダーは、手をルイにかざした。


「調子に乗るな、この若造が!」


マーダーの手から、水色の弾が現れ、ルイに直撃する。


思ったより、ダメージの大きい魔法だった。


「ぐっ……」


その場に倒れこむルイ。


しかしそれと同時に、マーダーも倒れていた。


おそらく、また拓馬がライトニングを当てた。


「ぐっ……ぐっ……」


歯を食いしばりながら、力を振り絞って立ち上がるルイ。


元来の作戦とは違うが……俺がこのまま囮になれば、拓馬がきっと倒してくれる。


マーダーもゆっくりと立ち上がった。


そのマーダーの様子から、明らかにマズイのが目に見えてわかった。


マーダーは、思ったよりも防御力が高かった。


あのすさまじい威力の、拓馬のライトニングを受けて、平然と立ち上がっている。


少なく見積もってもまだ2、3発はライトニングを耐えられるだろう。


それに比べてルイは、すでに立っているのがやっとだ。


ギガフレイムを撃ったのがマズかった。


あと一発でも魔法を喰らえば、運が良くて意識不明、悪くて死んでしまうだろう。


今ですら、組織への復讐心という気力だけで立っている。
< 118 / 129 >

この作品をシェア

pagetop