ミッドナイト・スクール
男子とも仲良く喋れる魅奈だったが、ある意味では、男性恐怖症になっていたのかも知れない。
そんな時に、魅奈の前に現れたのが信二だったのだ。猫の件の後の帰り道、魅奈は友達に信二の事を尋ねたが、知っている者はいなかった。
翌日、クラスの友達の中に、信二を知っている者が一人いた。別に聞いたのではない。魅奈は信二の名前すら知らなかったのだから。たまたま廊下を、その友達と喋りながら通っていた際に、信二とすれ違ったのだ。反射的に目を逸らせてしまった魅奈とは逆に、友達は元気よく挨拶をしていた。それから、魅奈は彼女から信二の事を聞き出したのだ。
……ある日、魅奈は休講の時に、ジャンケンで負け、一人でジュースの買い出しに購買へ行く羽目になった事があった。その時、購買に信二がいたのだ。驚きのあまりサイフを落としてしまい、小銭が下に散らばった。
チャリン、チャリリ、チャリチャリ、チャリーン。
慌てて拾っていると、信二が手伝ってくれた。
「大丈夫?」
そう言って拾い上げた小銭を魅奈に差し出した。
「あり……がとう」
魅奈は緊張のあまり声が震えてしまう。
「キミは……前に昇降口の下で会ったね。あ、確かこの間は廊下でもすれ違ったかな」
覚えていてくれた!
「は、はい!」
この時に魅奈は、既に自分が恋に落ちている事を悟った。
その後、性格の合う二人は急速に仲良くなっていったが、信二の口からは告白の言葉は出ず、仲の良いだけの関係が半年程続いている。
「先輩、私の事どう思っているのかな?」
もう。こんな状況じゃなくて、もっとムードのあるシチュエーションで二人きりになれればよかったのに。
二人きりなのだが、とても告白の雰囲気ではない。
自分勝手な考えではあるが、魅奈は信二の真意を確かめたくて仕方がないのだ。しかし信二からの気持ちは読み取れない。
そんな時に、魅奈の前に現れたのが信二だったのだ。猫の件の後の帰り道、魅奈は友達に信二の事を尋ねたが、知っている者はいなかった。
翌日、クラスの友達の中に、信二を知っている者が一人いた。別に聞いたのではない。魅奈は信二の名前すら知らなかったのだから。たまたま廊下を、その友達と喋りながら通っていた際に、信二とすれ違ったのだ。反射的に目を逸らせてしまった魅奈とは逆に、友達は元気よく挨拶をしていた。それから、魅奈は彼女から信二の事を聞き出したのだ。
……ある日、魅奈は休講の時に、ジャンケンで負け、一人でジュースの買い出しに購買へ行く羽目になった事があった。その時、購買に信二がいたのだ。驚きのあまりサイフを落としてしまい、小銭が下に散らばった。
チャリン、チャリリ、チャリチャリ、チャリーン。
慌てて拾っていると、信二が手伝ってくれた。
「大丈夫?」
そう言って拾い上げた小銭を魅奈に差し出した。
「あり……がとう」
魅奈は緊張のあまり声が震えてしまう。
「キミは……前に昇降口の下で会ったね。あ、確かこの間は廊下でもすれ違ったかな」
覚えていてくれた!
「は、はい!」
この時に魅奈は、既に自分が恋に落ちている事を悟った。
その後、性格の合う二人は急速に仲良くなっていったが、信二の口からは告白の言葉は出ず、仲の良いだけの関係が半年程続いている。
「先輩、私の事どう思っているのかな?」
もう。こんな状況じゃなくて、もっとムードのあるシチュエーションで二人きりになれればよかったのに。
二人きりなのだが、とても告白の雰囲気ではない。
自分勝手な考えではあるが、魅奈は信二の真意を確かめたくて仕方がないのだ。しかし信二からの気持ちは読み取れない。