ミッドナイト・スクール
……シュアアア。
一瞬、女の手元が光ったと思った次の瞬間、巨大な鎌が出現した。刃渡り70センチはあるだろうか。タロットカードなんかで死神の持っている鎌をイメージさせる、そんな鎌を握り締め、女はゆっくりと信二の方へと近づいて釆る。
『コロス、コロス、コロス……』
『まずい、このままじゃ殺される』
自分の中の危険信号が鳴り響く。死が間近にせまっているという感覚を、信二は初めて知った。
身動きの取れない信二の目の前数メートルの所まで来ると、女は鎌を振り上げた。
『だっ、だめだ!』
信二は目を閉じて、観念したように歯を食いしばった。
「あぶな~い!」
……ブンッ!
後ろから思いきり引っ張られ、信二は廊下に尻餅をついた。
「あいててて」
すると途端に信二の金縛りが解けた。
「先輩、大丈夫ですか?」
助けてくれたのは魅奈だ。中の様子を確認した魅奈は、信二のピンチを救ったのだ。
「逃げよう!」
起き上がり、二人は廊下を駆け出した。
ダダダダダ!
今まで静かに行動していた二人も、この時ばかりは音を気にせず全速力で走った。
暗い廊下に二つの走る足音が木霊する。
魅奈は走りながら後ろを振り返ってみる。
女は歩いて追って来ている。重そうな巨大な鎌を両手で握り締め。
二人はトイレの前まで走り抜けた。
「危ない! 伏せろ」
信二は突然、魅奈を抱えて低い姿勢でダイビングした!
「きゃああああ」
ガン、ゴゴン!
何かが廊下の壁に当たり、大きな鈍い音が廊下に響く。
ズズズズーと滑って二人は止まった。
「ガアアアアア」
最悪のタイミングだった。1Fの南側出入口の所に、あの鬼のような怪物がいたのだ。そいつは側にあった消化器を投げつけて来たのだ。咄嗟に伏せてかわさなければ、消火器がぶち当たり、とんでもない大怪我になっていたにちがいない。
一瞬、女の手元が光ったと思った次の瞬間、巨大な鎌が出現した。刃渡り70センチはあるだろうか。タロットカードなんかで死神の持っている鎌をイメージさせる、そんな鎌を握り締め、女はゆっくりと信二の方へと近づいて釆る。
『コロス、コロス、コロス……』
『まずい、このままじゃ殺される』
自分の中の危険信号が鳴り響く。死が間近にせまっているという感覚を、信二は初めて知った。
身動きの取れない信二の目の前数メートルの所まで来ると、女は鎌を振り上げた。
『だっ、だめだ!』
信二は目を閉じて、観念したように歯を食いしばった。
「あぶな~い!」
……ブンッ!
後ろから思いきり引っ張られ、信二は廊下に尻餅をついた。
「あいててて」
すると途端に信二の金縛りが解けた。
「先輩、大丈夫ですか?」
助けてくれたのは魅奈だ。中の様子を確認した魅奈は、信二のピンチを救ったのだ。
「逃げよう!」
起き上がり、二人は廊下を駆け出した。
ダダダダダ!
今まで静かに行動していた二人も、この時ばかりは音を気にせず全速力で走った。
暗い廊下に二つの走る足音が木霊する。
魅奈は走りながら後ろを振り返ってみる。
女は歩いて追って来ている。重そうな巨大な鎌を両手で握り締め。
二人はトイレの前まで走り抜けた。
「危ない! 伏せろ」
信二は突然、魅奈を抱えて低い姿勢でダイビングした!
「きゃああああ」
ガン、ゴゴン!
何かが廊下の壁に当たり、大きな鈍い音が廊下に響く。
ズズズズーと滑って二人は止まった。
「ガアアアアア」
最悪のタイミングだった。1Fの南側出入口の所に、あの鬼のような怪物がいたのだ。そいつは側にあった消化器を投げつけて来たのだ。咄嗟に伏せてかわさなければ、消火器がぶち当たり、とんでもない大怪我になっていたにちがいない。