呪 い サ イ ト

 今のウチは呪いサイトという味方があって無敵だ。むしろ無敵なのは呪いサイトなのかもしれないが、高井もウチのことが好きな自信だって、今のウチにはある。
 だからウチはきっと無敵なのだ。


「・・・楽しみにしてるわね」


 話している内に、パトカーのサイレンの音が近づいてきた。間違いない、ここにやって来る。

 ウチはようやく動けるようになり、調理室を恐る恐る覗いてみた。

「真里には聖なる裁きを……! 真里には聖なる裁きを……!」


 梓はまだぶつぶつと小さく呟きながら、真里の背中にナイフを刺していた。梓の顔も体も真里の返り血で真っ赤だ。


「警視庁の者です」


 突然の声にギョッとし、見てみると本当に警察官がいた。がっちりとした体格の男だ。廊下で避難しているウチ達に、警察手帳を見せつけてきた。


「通してください!」


 それは扉の前にいるウチに言っていると気付くのに数秒かかった……。
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