好きだからこそ


「朽美っ!!」



私が倒れるのと、貴方が駆け出すのは同時だった



「朽美っ!おい、しっかりしろ!!」



私の肩を支える手は……もの凄く熱い。



「はぁ…はぁ……こぅ……ガッ!」



「朽美っ!、お前もう喋るなっ!!!今助けて…」



「待っ…て…聞ぃ…て…」



もうダメみたい。私。

…あの銃は対魔物用の銃で、私はもうダメだ…。


だから、最後に聞いて欲しい事があるの



「さっきの……ぃい、かけた…事…かぇて…」



「そんな事、どうでも良いっ!!今はお前をっ!!」



「聞いて…ぉ願い…」



「朽美…」



「私が…死ん、で ………生まれ…変われ、た…ら…私、ぁな…た、の…」



あぁ…ダメ。
最後まで言えない…



「朽美?…おい、朽美っ!」



最後まで言いたい。
私、どうしても貴方に…



「…私…ぁ…………」



聞きたかったの…。



「朽美!?朽美!!返事をしてくれっ!!!朽美!!!」



ーーーー。



「くそっ…朽美……………俺は…っ!!う゛ぁぁあぁああぁあぁっ!!!!!!」







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