好きだからこそ


「まぁ、良いけど…。
後で意味、教えろよ?」



「大した意味じゃないって。」



「それでもだっ!」



「ハイハイ…解ったよ」



「よしっ!!」



本当に可愛い。
本当にカッコイイ。


貴方を私は心から好きなんだと、再確認した。



「そんじゃ、バカなヤツらと止めに行くかっ!」



「うん」



前へと歩く、貴方の背中その背中が今はとても大きく見える。

背は私より少し大きいぐらいなのに…。




「ねぇ、光希…」



「ん?」



貴方は振り向く



「もし、…この戦争を止められて…。人間と魔物が仲良くなれたら…」



貴方は私を見る



「…私、……私、貴方の…………っ!!!!」



光希の後ろには魔物が立っていた。

爪が伸び縮みする獣化の者が光希を狙う



「朽美?…どうし…」



「死ねぇぇっ!!人間っ!」



「光希っ!!!!」




ザッ!!!!




目の前には2つの赤色…

光希を狙った魔物を私はとっさの素早さで切る
その魔物の赤。


もう一つは…





「あ゛っ!!…ガハッ!………こぅ…き…」









私の赤色だった










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