男子敵対復讐令!
急に行われた生徒朝会。
先生たちの動きがやけにぎこちない。
いきなり決まったものなのか?
あたしは少し嫌な予感を感じる。
そして、最後の『生徒会長の言葉』で嫌な予感が確信した。
「皆さん、ご存じの通りこの学校に男子に嫌がらせ行為を行う組織があります。」
ちっ、単刀直入に"男子敵対復讐団"と言ってほしいね。
正木悠太は凛とした姿でステージに立ち、演説をする。
「私はその行為を好ましくないものだと思います。」
正木悠太の言葉に一人の男子が"そうだそうだ!"と声が上げる。
その声が他の男子にも伝わり、どんどん大きくなっていく。
「私たち男子は今、その組織に逆襲すべき時期に差し迫っているのではないでしょうか?
さぁ、私と手を取りその組織と戦いましょう!」
男子が"うおー!"とうなり声を上げて、拳を上に付きあげる。
どこの宗教だよ。