ゆずいろ


「…わっ…私でよけれ…ば…ぁ……」

泣きながら私は座り込む。


今はとても泣きたかった。

最近みんなが遠く感じて寂しかったんだってこと。

休みがちだった頃なんかも思い出してしまうこと。

この頃なんか不安だらけだったってこと。


「俺が、守ってやるからな。」


そう言うと、涼は暗闇のなか、泣く私を引き寄せながら優しく私にキスをした。

……ファースト…キス……。



固まる私をぎゅっと抱きしめた。






「髪濡れてる…、オレんち来いよ。」



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