one's ~いつかの空へ~
様々な反応が向かい側から飛び交ってきた。
というよりも前に、そんな事は言わなくてもいいだろう、と内心ぼやいていた。
『じゃあ白山君は…窓側の紺野さんの隣の席に座って』
はい、と頷いて僕は先生の手が示す席へと向かう。
まだ教室内には僅かにざわめきが聞こえていた。
僕は鞄を机の横のフックにかけ、何食わぬ顔で席に着いた。
『はい、じゃあ全員揃ったところでホームルーム始めるわよ』