黒の生け贄。〜悪魔は笑う〜
約20分ぐらいバスに揺られて第二現場に近いバス停に着いて、僕は停止ボタンを押した。
このバス停から徒歩で10分ぐらいだろう。





赤松公園に向かって歩く道のりの途中に美島高校の正門を通らないと行けない。この時間帯は下校時間だが大体の生徒は部活に入っているから誰にもバレずに通過することが出来た。





それから商店街を越えて赤松神社の奥に第二現場の赤松公園がある。
赤松神社は古くかなり昔からあるためか人気はあまりなく殺風景な水墨画のようだ。
その奥に石段があり、石段を登った先に赤松公園がある。





赤松公園は景色が最高に美しく島全体が見渡せるが遊具は余りなく、しかも神社の上にあるためか子供は怖がって近寄らないので雑草があちらこちらに伸びている。
僕は赤松公園が好きだ、殺風景で独りで考え事をするには都合のいい場所だ。





当たり前だが、昨日遺体が発見されたため立ち入り禁止で入れないようになっているはずだ、そんなこと僕は初めから頭にいれてある。
僕が読んだ通り警察は知らなかった、神社の石段から行く以外に別のルートから公園に行く方法がる。





僕は神社を通りすぎて裏に回り、神社裏の廃墟の住宅に忍び込み住宅の庭に行くと四つん這いになれば通れるぐらいの穴がある、穴を抜けると梯子がありのぼると公園に行けるというわけだ。





そして、僕は赤松公園に侵入して殺害現場の滑り台の下の前に立ち僕はゆっくりと目を閉じた。





すると僕の脳裏にゾクゾクと沸き上がるイメージと例えようのない高揚感が僕の心臓を弾ませた。



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